2012年8月28日火曜日

2軍から1軍に昇格させた若手選手の使い方

 「できるだけ昇格したその日に試合に出すようにした。2軍から上がってくるくらいだから、状態が一番いいはずで、そのときに使えば結果を残せる可能性が高い。それで自信をつけ、飛躍した若手はたくさんいる」

 せっかく1軍に昇格させた若手を何日も試合に出さず、急に使って自信を失わせたり、時には1度も試合に出さずに2軍に落としたりする。当時、ある有名球団がこんなことを繰り返していたので、随分違うなと思ったものです。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120817/235728/?P=4

現有戦力の個々の力を10%底上げすることで勝てる

 優秀な新人の配属や“使える”人材が異動してくることに期待するより、「いかに現有戦力を優秀な人材に育て上げるかが重要だ」と考えるべきなのではないでしょうか。

 プロ野球、中日ドラゴンズの落合博満前監督がチームの指揮を執ることになったとき、これといった新戦力を補充せず、現有戦力の個々の力を10%底上げすることで、リーグ優勝を成し遂げたのは有名な話です。ブランドやカネに物を言わせたチームが必ずしも勝てるわけではない。

 果たして、あなたは社員やパート、アルバイトをしっかり教育し、個々の力を最大限に引き出せているでしょうか。

 そもそも個々の力量や特徴を正確につかんでいるでしょうか。何より、そのために従業員とじっくり話したことがあるでしょうか。

 優秀な人材を採用できないと嘆く前に、もう一度、自分の周りにいる“レギュラーメンバー”に目を向ける必要があります。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120817/235728/?P=3

リーダーが現場の力を引き出せていないだけ

 自分が初めて経営者になったとき、企業に必要な人材像を探ろうと、本を買いに出かけた。書店の棚を見ると、人材関連本がズラリと並んでいる。

 どれがいいのかまったく分からないので、とりあえず端から端まで購入し、求められる条件をすべて紙に書き出してみた。それで分かったことが1つある。

 こんな人材、どこにもいない――。

 取材していると「なかなかいい新人が回ってこない」「うちのような小さな会社では、優秀な人材を採用できない」という上司の嘆きの声をしばしば聞きます。

 しかし、それはないものねだりなのかもしれません。否、もしかするとリーダーが現場の力を引き出せていないだけなのかもしれません。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120817/235728/?mlp&rt=nocnt

挨拶できていないのは上司、教えれない上司

挨拶できていないのは上司、教えれない上司
『最近の若い連中はろくに挨拶もできない。どんな教育を受けてきたんだ』と文句を言う料理長は多い。しかし、実態は違う。挨拶できないのは、むしろ料理長のほうだ。
若手が挨拶したってろくに返事さえしない。それどころか、肝心の技術さえ『仕事は見て盗むものだ』などと言って、きちんと教えない。
おそらく、自分自身が体系立てて学んだことがないから、どう教えたらいいのか分からないのだ。それこそ、若手に対して失礼じゃないか

http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120817/235728/?mlp&rt=nocnt

コモディティ・ヘル

「コモディティ・ヘル」。米ゼネラル・エレクトリック(GE)のCEO(最高経営責任者)であるジェフ・イメルト氏が発した言葉です。各社の製品やサービスが特徴によって差異化できなくなり、その結果、価格競争に陥る。その先に待っているのは地獄(ヘル)ということを示しています。日経ビジネス8月27日号特集「LED証明の光と影 ~宴は終わり、長寿命化のツケが迫る」で取り上げているLED電球に起きているのがまさに、コモディティ・ヘル。薄型テレビを上回るペースで進む価格下落に悩むメーカーの姿を描写しています。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/NBD/20120824/235989/?ST=pc