2012年11月13日火曜日

年収の10パーセントもしくは労働時間の10パーセントを自分のビジネスの勉強に費やせ

 最近、仕事で米国に行くと、こういう言葉をビジネスの現場でよく耳にします。ビジネスの知性を高めるための勉強を自らしない人は、それなりの年収しか得られないということです。

 年収をアップさせて将来の不安を払拭し、ビジネスにおける自分の存在価値を高めたいなら、勉強するしかありません。これは当たり前の話で、スポーツ選手を考えてみればよく分かります。選手は持てる力の八割を練習に注ぎ込み、残る二割を試合で発揮すると言われています。ところがビジネスパーソンは試合ばかりしていて、練習が全然足りません。

 そうしたことを踏まえ、欧米でもアジア諸国でも、できるビジネスパーソンは、自分を成長させるために驚くほど勉強しています。そうでなければ生き残れないことを、みんなよく知っているからです。

 米国のビジネスパーソンの間では「年収の10パーセントもしくは労働時間の10パーセントを自分のビジネスの勉強に費やせ」と言われています。いくら持っていても「知性は邪魔にならない」というわけです。

 ところが日本では、働き盛りの世代にアウトプット一辺倒の人が多いのです。プレイングマネジャーである課長は、意識的にインプットを増やさなければ、日々の仕事に忙殺され、アウトプットばかりになっていきます。

 ある時期までは、アウトプットだけで業績を伸ばしていけます。むしろ、インプットに励んでいる同僚より良い成績をあげることもできます。しかし、すべてを出し切ったとき、もぬけの殻となってしまい、インプットを怠らなかった同僚に大差を付けられることになりかねません。

 高度成長期からバブル時代までは、とにかく仕事さえやっていれば、それなりの出世ができました。年功序列で上から言われるままに動けば良かったため、インプットはさほど必要ではなかったのです。

 しかし、そんな状況こそ異常です。インプットが少ない人間が脱落していく。これが世界の常識です。グローバル化が進んだ現在、日本だけ特別ということはありえません。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20121108/239193/?P=7

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