2014年3月30日日曜日

外部と地域が交流し合うところから始まるのが着地型観光

●外部との交流が観光の鍵

 観光スタイルがそういう風に変化しているわけですから、観光が地域の町おこし、地域振興に役立つところまで、レベルが上がってきているわけです。観光客はただ1回来るだけでなく、リピーターになっていきますから、お互いに交流が生まれて、今度は地域の人が観光客が住んでいる町を訪れるという現象も起きています。
 この着地型観光は、交流、創造、体験などの価値を作っていきながら、新しい観光スタイルを生み出しているのです。つまり、文化を生み出しているというわけです。そしてそこから雇用とか産業といった経済価値を生み出していくのが最終の目標ですが、文化と経済というのは今は学問的にも全く未知の分野ですが、今後に期待したいところです。
 このように、まちづくりと同じような考え方ですが、ちがうのは外部と地域が交流し合うところから始まるのが着地型観光です。
 それと空間・施設など過去のストックの活用も、やはり新しく作るよりは環境にやさしく人間的な手法ですから、これもまちづくりと親和する観光的な手法です。都市にはこうしたストックを含め、あらゆる文化がそろっています。それが点在している場合もあります。だから、ネットワークできる多様性があるということで、どんな観光形態にも対応できるという点では、着地型観光と相性のよい資源のあり方ではないかと思っております。

 このように、まちづくりにも観光という手法が使えると私は思っています。物の価値を創造して交流していくということは、当然それが産業になり、雇用に通じるということです。ですから、こうした手法はより大きなまちづくりや環境整備の分野でも貢献できるのではないかと考えています。

http://web.kyoto-inet.or.jp/org/gakugei/judi/semina/s0810/cha012.htm


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