2014年6月30日月曜日

社員の顔が見える会社と見えない会社、どちらに投資をしたいですか?






日本の時価総額上位200位の会社のウェブサイトに
社長と役員の写真があるかどうかを調べました。

一同:
(笑)

社長と役員の写真がどちらも載っている会社は49社で、
両方とも載っていない会社は7社でした。
残りの144社は、社長の写真だけという会社です。
そして、リーマンショック以降の株価を見てみると‥‥。

社長と役員の顔写真の有無と株価の傾向を示したグラフ。
社長と役員の顔写真の有無と株価の傾向を示したグラフ。

このような結果になりました。
社長と役員の写真が載っている会社の株価は
リーマンショック後、66%のプラス。
社長だけの写真が載っている会社は、30%のプラス。
1、2ポイントの差だったら誤差かな、と思いますが、
実際には、その差36ポイントなので誤差とは考えられません。
ここまで差がはっきり出るとは、ぼくもびっくりしました。

それで、次は社長の挨拶文の主語に
「私」「私たち」をつかっているかいないかを調べました(笑)。
挨拶文に「私はこう思う」「私はそう考える」というふうに
書いてあることって、すごく少ないんですよ。
だいたいは「当社は~」とか「弊社は~」とか、
会社が主語になっていたり、主語がないものもけっこうあるんですね。
主語がない文章は受動態で書かれていて、当事者意識がまるでないんですよ。
それを、またグラフにしました。

社長の挨拶の主語と株価の傾向を示したグラフ。
社長の挨拶の主語と株価の傾向を示したグラフ。

結果は歴然ですね。
それから、さきほどの写真の有無と主語かどうかを
くっつけちゃったグラフがこちらです。

顔写真の有無・主語と株価の傾向を示したグラフ。
顔写真の有無・主語と株価の傾向を示したグラフ。

もう、圧倒的です。

ぼくは、投資においてなんのテクニックも持っていません。
こういう本質的なところを大事にしている会社に
投資をしているだけなんです。
真面目にお客さんと向き合って、真面目に経営をしている会社は
ちゃんと利益を出して、株式市場で評価されます。
こういう会社を訪問して、社長さんとお話しすると、
お客さんのことをきちんと考えていて、
社員のことを愛しているんですね。
そういう人に投資をして、日本の将来に賭けてみる。
そういうことが、ぼくらが考えている株式投資というものなんです。




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