2013年6月14日金曜日

資産は負債化する

これらの事象に共通して発生している構造的な問題が、「資産の負債化」です。最も分かりやすいのが「業界常識」でしょう。新しくビジネスに参入した企業がある程度まで成長するときには、その業界や市場におけるセオリーに従って行動するのが最も手っ取り早い方法となります。ただし、業界が成熟期に入り、環境も変化して革新的な施策を打たなければならなくなったときには、そうした従来のセオリーがむしろ負債になってきます。

 この点で、数々の成功事例を積み重ねてきた会社の知的資産は、ある時点から知的負債になりかねないと言えます。これは人間の場合も同様で、「頭の固くなった」老人というのは、むしろ知識を積み重ねた人の方が根が深いことからも類推できると思います。


http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20130605/482361/?ST=selfup&P=2





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