2013年10月30日水曜日

ちば市民協働レポート実証実験

http://wired.jp/2013/10/28/kumagai-toshihito/3/

──ICTの推進、市民参加という取り組みのなかでも、「ちばレポ」の取り組みが注目されていますね。

「ちばレポ」、正式名称「ちば市民協働レポート実証実験」は、海外にある「FixMyStreet」というサーヴィスを参考にした取り組みです。道路の補修、公園の遊具などの公共施設の不具合といった地域のさまざまな課題に対して、スマートフォンなどを活用して写真付きのリポートを投稿してもらいます。その内容を市が分析し、検討したうえで民間業者に補修の依頼を行うというものです。

行政がトップダウンで決めるのではなく、市民と協働しながら、ボトムアップで市民の意見を反映させながらまちをよくしていく取り組みです。市の職員だけが考えるのではなく、オープンにしていくことで無駄をなくし、課題解決をスピーディに行うことができるのです。

市民自らがまちの課題を発見し、行政とともに課題解決を行うこうした動きは、成果検証を踏まえながら14年の本格的な運用に向けていくつもの準備を進めています。こうした取り組みは、海外などの一部の自治体では行われていますが、日本ではまだあまり実践されていません。千葉市が率先することで、市民参加のひとつのかたちとして全国にも示せたらと考えています。

これらの一連の動きは、千葉市が新しい取り組みを受け入れる姿勢を示したことから始まったものです。情報は、保持する人よりも発信する人のところに集まりやすくなっています。まさに「情報が情報を生む」のが現代です。そのなかで、よい情報を取捨選択をしながら政策を実践していくことが大切であり、そのためには、情報に対してオープンになることでさまざまなメリットが生まれてくるのです。

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