2013年3月16日土曜日

MIT 全単位のうち4分の1は必ず文系科目

ここでMITのカリキュラムをざっと説明しましょう。大学生は卒業までに全部で32科目を取得しないとなりません。少なく感じますが、これは数え方の問題で、1科目が日本の4単位なので、全部で128単位です。で、そのうちの4分の1の8科目、32単位相当は、文系科目でなくてはならない。

この文系科目には人類学とか哲学とか社会学などがあるわけですが、こうした文系科目をとるときに、コミュニケーションの授業がセットとなっている科目を必ず2つとらなければいけないんですね。それがライティングとプレゼンテーション、というわけです。

私は東工大で文化人類学を教えています。東工大では、文化人類学をただ私が学生に教えるだけです。これがMITのやり方だと、同じ文化人類学の講義が3種類になります。1つめは普通の講義。2つめは、文化人類学とライティングがセットになった講義。3つめは、文化人類学とプレゼンテーションがセットになった講義です。必ずしもすべての科目で3種類があるというわけではないですが。

つまり、学生は文化人類学の単位を取得しようとすると、(1)普通の講義、(2)ライティングというコミュニケーションがセットの講義、(3)プレゼンというコミュニケーションがセットの講義、この3通りからひとつを選ぶ、というわけですね。8科目の文系科目のうち、1つはライティング、1つはプレゼンがセットになった講義をとらなければ卒業できない、というわけですね。


http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20130305/244525/?P=4&nextArw

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