2014年1月28日火曜日

「援助」から「商売・ビジネス」を通じた社会貢献モデル

社会起業家は知っておきたい! 2014年注目のソーシャルグッドトレンド7選

http://eedu.jp/blog/2014/01/27/social-good-trend-2014/

2013年、一気に聞かれることの多くなったワードの一つに「ソーシャルグッド」があります。直訳すると、社会貢献を促進するサービスやその活動・フィランソロピー事業の総称になります。
昨年9月にはUNDP(国連開発計画)主催の「ソーシャルグッド・サミット2013」が開催され、「ソーシャルグッド」は注目されています。
この記事では、主に社会問題を事業で解決する社会起業家は知っていて損はない「2014年のソーシャルグッドトレンド」を7つ紹介します。

1. 商業

貧困撲滅という大きなゴールに向けて、「ビジネス」という方法は徐々に世間でも知られるようになってきました。
消費者と連動して、NPO団体や社会企業のファンドレイズ、公平な雇用、生活水準の向上などを目指す手法もまれではありません。
「エシカル」なプロダクトやサービスを提供している企業も数多く存在します。これを通じて平等な給料、オーガニック食材、リサイクル製品、厚生な労働環境、サプライチェーンの可視化などを図ります。
ひとつ買うと、途上国の誰かに、もうひとつ! 「One for One」モデルで、販売と社会貢献を同時進行させているソーシャルブランドもたくさんあります。
Globescan」のレポートによると、世界中の25億の人々は「上昇志向の消費者」言われています。この消費者たちの78%は単にショッピングを愛す者、92%は責任ある消費、そして58%は購入元(ブランド)の社会への還元(貢献)を気にしているそうです。
エシカル商品への関心は日に日に強まってきており、これまで一般的だった「援助」から「商売・ビジネス」を通じた社会貢献モデルが注目されています。
持続可能に社会へインパクトを与え続けるために、社会起業家たちは創造的に社会問題解決に取り組んでいます。

2014年1月27日月曜日

歴史と文化は短時間で醸成できない

欧州最大手ファンドが日本の中小企業を買収したワケ

日本企業が持つ「逆立ちしても手に入らないもの」とは

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140116/258335/?P=2&mds

歴史と文化は短時間で醸成できない

 「日本オイルポンプの良さを理解してくれるパートナーを探していたところ、一番の理解者がウェンデルだった」
 日本オイルポンプの中尾真人社長はこう語る。
 日本企業以上に日本オイルポンプを評価したウェンデル。一度地獄を見た企業のどこに魅力を感じたのだろうか。
 「欧州企業が逆立ちしても手に入れられないものを、日本オイルポンプは持っていた」とウェンデルジャパンの川田真社長は打ち明ける。
 特に評価した点は、日本企業ならではの開発力だ。独創性、独自性のある視点と、技術者を中心とした職人が自分の仕事を極める素地、そして90年の歴史だという。
ウェンデルは技術者が自分の仕事を極める素地や歴史に着目した
 ウェンデルはアジアでの事業展開を考えていたが、その足掛かりとなる企業を探していた。中国やインド、東南アジアを見渡せば急成長を遂げる新興国の企業は数多存在する。だが、歴史と文化を短時間で醸成するのは難しい。
 工業化からの歴史が長く、技術がきちんと伝承されている企業。そして、日本的経営の良さとされる「労使一体の開発ができる企業」として、ウェンデルは投資したのだ。
 日本オイルポンプは世界シェア7割と圧倒するだけに、成長性に乏しいと思われがちだが、そうした先入観を覆す画期的な製品を2011年に生み出した。

2014年1月22日水曜日

Webサイトデザインは今やアートではなくどんどん科学になってきています

遅すぎる日本のスマホサイトの原因を探る

http://ascii.jp/elem/000/000/754/754123/index-4.html

日本のスマホサイトを何とかするには?

 アメリカの雑誌「Website Magazine」の座談会で、ニック・ジュリア氏は「Webサイトデザインは今やアートではなくどんどん科学になってきています。私たちは、主観的なデザインによってではなくデータによって決定を下しています。収集されたデータは、ヒートマップテストやA/Bテストをするソフトウェアのように実際の結果が導かれます」と述べています。この発言の背景には、米国では、Webサイトは「芸術」ではなく「機能」を提供する場であり、科学的なデータに基づく改善が必要と思われているからです。
 一方、日本ではどうでしょうか? Webサイトを「工業デザイン」の視点で設計するWebデザイナーがどれだけいるでしょうか? Webパフォーマンス計測、UXテスト、ログ解析など、データに基づいて意思決定を下す文化は欧米で根付いて随分経ちますが、日本ではログ解析以外はあまり普及していません。しかも、サイトの改善で反対に回るのは、Webデザイナーであることが多いのです。Webサイトを変えようとすると、Webデザイナーは「デザインをわかっていない」と主張します。しかし、定量・定性調査をしてみると、デザイナーの勘、感性、経験はほとんど当てになりません。
 特に、スマートフォンやタブレット向けのサイトは、PCとは全く異なるアプローチが必要です。スマートフォンやタブレットが組込系と呼ばれる制約の多いデバイスである以上、スマートフォンサイトも使えるリソースにシビアになって「機能美」を追及して実装すべきなのです。ページを高速に配信するために、またユーザーに優れたユーザー体験を提供するためにも、サイトはシンプルで機能美を追及したものであるべきなのです。
 もちろん「改善すれば、本当にビジネスに好影響をもたらすのか?」と疑問を持たれるでしょう。具体的な数値で見せろ、と思うはずです。この連載では、アスキー・メディアワークスが運営する「魔法のiらんど」を例にパフォーマンスを計測し、データに基づいて改善を実施することになりました。ただ、公開できる数値はビジネス上の理由から改善率が中心になります。数値でビジネスへのインパクトを実証し、多くの人に納得して欲しい、と願っています。


2014年1月13日月曜日

仲良くなるためのコミュニケーションと相手を説得または屈服させるためのコミュニケーション

「感じが悪い人」はなぜ感じが悪いのか?
PRESIDENT 2010年3月1日号
著者 ゾム代表取締役社長 松下信武=文 ライヴ・アート=図版作成
http://president.jp/articles/-/3811

債権回収のプロと警察のプロのコミュニケーション力

「そんな意見を言っていいのですか。あなたにも家族があるだろう。われわれの意見に反対するとあなたと家族のためにならないよ!」という声が、会議の雰囲気を凍らせた。

私は思わず発言者の顔をまじまじと見た。どちらかというと端正で、一見すると冷静な表情である。ただし、唇と頬に緊張が観察されたので、内心はかなり不安を感じていると判断できた。

この瞬間に「感じが悪い人はなぜ感じが悪いのか」という研究テーマが私の頭に浮かんできた。新しい研究テーマを発見するきっかけを与えてくれたことに若干の感謝を感じているが、あの恐喝者まがいのビジネスパーソンに、私は二度と会いたいとは思わない。

コミュニケーションを「仲良くなるためのコミュニケーション:friendshipを目指すコミュニケーションという意味でF型コミと省略」と「対立して、相手を説得または屈服させるためのコミュニケーション:confrontation=対立という意味でC型コミと省略」に分けて考えてみよう。

2014年1月12日日曜日

市民のエネルギー、知恵、夢、自己実現の力を引き出す仕掛け

人口減少時代に、人口を10%も増やし、いきいきと若返ったまち

http://diamond.jp/articles/-/45759

市民のエネルギー、知恵、夢、自己実現の力を引き出す仕掛け

 「市民が主役」とは誰でも言うことができるが、実際にできているところは少ない。井崎さんは、街づくりに、「市民のエネルギー、ノウハウ、夢、自己実現の力」を具体的に引きこんでいった。市の各種のイベントを「市民実行委員会」方式で運営、また公共施設の指定管理業務も市民団体やNPOに積極的に委託した。
 これによって、各施設の自主企画事業が急増したという。市民からは「以前に比べてすごくサービスがよくなった」「楽しい街になった」との声も寄せられるという。市外からも「流山の町の規模で、毎日よくこれだけの催しや活動ができますね」と言われるという。

自治体初の「マーケティング課」、「都心から一番近い森のまち」

人口減少時代に、人口を10%も増やし、いきいきと若返ったまち

http://diamond.jp/articles/-/45759


民間人材をキャリア採用し、
自治体初の「マーケティング課」を設立

 こうした自治体行政の変革はいかにして可能となったのだろうか?流山市の人口戦略の中核を担っているのは、行政ではあまり聞きなれない「マーケティング課」という組織である。井崎市長は、流山市の経済社会における存在価値を明確にポジショニングし、しかるべき人たちにアピールしていくための戦略部門として、2004年にマーケティング課を設置した。

母になるなら、流山市。

人口減少時代に、人口を10%も増やし、いきいきと若返ったまち

http://diamond.jp/articles/-/45759

子育て世代の共働き夫婦、その最大の悩みを解決する

では、実際にどうやってDEWKsを流山市に惹きつけたのか?流山市は、つくばエクスプレス(TX)で秋葉原から20~25分、「都心から一番近い森のまち」として緑に囲まれた生活環境の良さをアピールし、さらに保育所の定員を大胆に増やし、市の二つの主要駅から各保育所へバスで送迎するハブシステムを作りだすことによって、子育て共働き夫婦の最大の心配事である保育所問題の解決を図ったのである。
になるなら、流山市。」というユニークなキャッチ・コピーを3年前に発表。それ以来、認可保育所の定員数を格段に増進させてきた。2009年時点で1669名だった保育所の定員数は、2013年には2794名にまで増大、4年間で1125名ものキャパシティ強化を図った。さらに今後2015年までに定員数を4000名にまで増強を図るというから、待機児童ゼロに向けて本気である。

2014年1月8日水曜日

アクティブシニアは過去を語らず、いまを語る

団塊世代「大量離職時代」彼らはなぜ地域活動・ボランティアで失敗するのか?


   団塊世代の大量(延長定年)退職時代が到来しているが、会社のくびきから解かれた後の人生にも悩みはつきないようである。いざ自由の身になったはいいが、何をやっていいのかわからない。家にひきこもりがちになって、妻にはいつも家に居られて掃除もできないと文句を言われる――。
   では、会社の代わりに地域社会での交流や活動、ボランティアに生きがいを見いだしてはどうか。しかし、「定年になって、ぽっと地域に入ってもギクシャクしてうまくいかない」といったことになりかねない。

邪魔する「過去の栄光」「成功体験」「かつての肩書」

   定年後に地域社会に入ろうとしても、とけ込めない男性が少なくないようである。そうした男には、モーレツサラリーマン時代の価値観とプライドが邪魔して、あたらしい人間関係が築けないといった特徴があるという。「クローズアップ現代」が「なるほど」「いますよねえ」とナレーションを入れながら挙げた具体例によれば、こんな感じである。ひとつ、過去の経歴を自慢しはじめる。ひとつ、男尊女卑で女性のリーダーがいると不機嫌になる。ひとつ、ウマの合う人間を囲い込んで派閥をつくりたがる。ひとつ、すぐに他人に雑用を押しつける
   「会社で偉かった、業績を上げた人は妙に自分に自信があったりしますが、そういう自信は地域社会では役に立たないことがある」(松本すみ子・シニアライフアドバイザー)
   「どこのコミュニティを見ても同じで、人気のあるシニアは夢中になって汗をかき、恥をかく人。人気のない人は、肩書や序列を気にして、過去の自慢ばかりしているアクティブシニアは過去を語らず、いまを語る」(松田智生・三菱総合研究所主席研究員)
   昔の会社でいくら偉かったり、偉い人間と付き合いがあったとしても、それは昔の会社のハナシ。いつまでも偉いつもりでいられても周囲は迷惑千万だ。その会社を辞めればただの人と、謙虚に肝に銘じてもらいたいものである。
ボンド柳生








二枚目の名刺

シリーズ未来をひらく1 
“二枚目の名刺”が革新を生む

視聴率 8.4%
株式会社ビデオリサーチ世帯視聴率(関東地区)
 
08:55
放送の一部をご覧いただけます。
 
出演者箭内 道彦 さん(クリエイター)米倉 誠一郎 さん(一橋大学教授)
2014年―― 様々な課題に直面し、閉塞感漂う日本の活路をいかに切り開くのか。キーワードは、従来の組織や地域の枠組みを超えた、新しい「つながり」。新年最初のクローズアップ現代は、人と人がつながることで生まれる革新的な動きを通して、その可能性を2夜連続で探る。1夜目は、別々の会社に勤めながら、IT技術などを駆使してつながった若い感性が創造するイノベーションを取り上げる。彼らが提唱するのは“二枚目の名刺”を持つことが新たな生きがい、豊かさにつながるという働き方だ。一方、これまで就業規則で社員を縛り、副業を禁止してきた企業側にも、“二枚目の名刺”を推奨することで社内の活性化を図ろうという動きが出始めている。自由で闊達なイノベーションを、今の日本でどう生み出していくのか。従来の常識を打ち破る企業と社員の新たな「つながり」から考える。

アイデアを生むための2つの原則

アイデアを生むための2つの原則
  1. アイデアは古い要素の新しい組み合わせであり、それ以上でもそれ以下でもない
  2. 古い要素から新しい組み合わせをつくる能力は、おもに関連性を見極める能力によって決まる

新しいアイデアを得るための準備


アイデアは、古い要素の関連性を見つけることから生まれます。ですから、まずは頭のなかにそうした要素を集めておかなければ、結びつけることはできません。ヤング氏は著書のなかで、たいていの人はそのプロセスへの取り組み方を誤っていると指摘しています。
脳が新しい組み合わせをつくれるようにするためには、時間と労力を費やす必要があります。まわりにある情報を常に集めて、それを脳が使えるような状態にしておかなければなりません。

”物語”の力。活動背景・共有する価値観・活動理由。self, us, now.

シリーズ未来をひらく2 
“物語”の力が社会を変える
ジャンル 国際 社会問題 災害 地域 その他
 
 
出演者糸井 重里 さん(コピーライター)室田 信一 さん(首都大学東京准教授)
“つながり力”から、日本に新たな活路を切り開くヒントを探るシリーズ2夜目。私たちの暮らし、地域社会が抱える様々な課題を、人と人との「つながり」を広げることで克服しようという試みが始まろうとしている。これまでも市民運動やNPOなどが活動を続けてきたが、より広範で推進力を持つ動きに中々つながらないのが現状だ。こうした中、多様な人々を結びつける市民運動を理論化し「分断されたアメリカを一つにした男」として世界的に知られるマーシャル・ガンツ博士(ハーバード大)が来日。日本各地で活動するNPOの代表ら47名を集めてワークショップが開催された。ガンツ博士が訴えるのは、人々をつなぎ、動かすことのできる「物語」を共有することの重要性だ。カリスマ・リーダーに頼らず、一人一人の当事者意識を高めて社会を変革する可能性を探る。

クローズアップ現代 シリーズ未来をひらく2 “物語”の力が社会を変える
2014年1月7日放送 19:30 - 19:58 NHK総合
国谷裕子 糸井重里 室田信一
http://datazoo.jp/tv/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E7%8F%BE%E4%BB%A3/692880




オープニング

様々な課題を抱える日本において、市民運動やNPOに大きな期待が集まっているが、多くの現場では支援があつまらず、活動の輪が広がらないことに頭を悩ませている。先月、ハーバード大学のマーシャル・ガンツ博士が講師となり、全国のNPOなどの代表者が集まり勉強会が行われた。そこで語られたのは物語の力。物語が社会をどう帰るかを探る。

2014年1月5日日曜日

瑕疵(かし)があった場合に責任を負わせられるというリスク

中国人は利害関係が絡むと変身する。自分の利益になると思える仕事は、韓国人よりも素早くこなす。反対に自分の利益にならない仕事は非常にのんびりだ。このことは、中国の公務員の働きぶりをみればよく分かる。外資企業誘致と外資導入に携わる公務員は、驚くほどの速さと寛容さで、一度に大量の手続きを処理する。そうでない部署の公務員は重箱の隅をつつくように各種申請書をチェックし、どんなささいなミスであっても決して見逃さず、絶対に受理しない。

同じ国の同じ公務員でこの違いは何なのか。それは、前者の仕事には処理しただけの「奨励金」がつくのに対し、後者の仕事には瑕疵(かし)があった場合に責任を負わせられるというリスクがあることだ。中国人との合弁事業で成功した韓国の企業家は、「中国人は骨の髄まで商売人だ」と指摘し、「彼らの利益追求本能を理解したことが成功につながった」と話している。


2014年1月4日土曜日

バランサー

組織には様々な長所と短所を抱えたメンバーが働いています。
それをうまくまとめるためには、やはりバランサーとなる人財が必要な気がします。
特に役職が高くなれば高くなるほど、バランサーの機能を果たさなければならない機会は増えると思います。
目の前の仕事に目一杯突っ走りながら、俯瞰の眼でバランサーにもなって自らの立ち位置を調整する。
この両方を同時にこなす二面性が必要なのですね。
とても難しいことでもあり、その分やりがいもあると思いますが、いかがでしょうか?

2014年1月3日金曜日

『仮説⇒検証』の時代から『事象⇒相関発見⇒チャレンジ』の時代

ビッグデータがマーケティング史上“超ヤバい”理由

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20130806/1051330/?ST=life&P=4


いかに相関関係をたくさん抽出できるか

 また、新たに何かを計測したり観察したりする際は、それらのデータが大量に集まったときに「何かを抽出できるのではないか」という思考実験のもとに仕組みを設計することが重要だと思います。例えば、自動販売機でどのようなデータ収集をするかと考えるときに「うまく観測すれば、サンプル陳列スペースのどの位置が一番売り上げが高いかが分かる」というアイデアが出てくれば、スペースごとに売り上げを集計する仕組みを組み入れなければ、ということになります。
 さらに考えれば、それぞれのスペースにいつどんな商品が置かれているかというデータをとると、商品のブランド力とスペースの販売力を分けて考えられる、という着想にまで至れるかもしれません。データ収集の仕組みの仕様を決定するときにこういった検証を行わないと、宝の持ち腐れになってしまう、というわけです。
 ビッグデータ周りのことで、マーケターにとって直感的に飲み込みにくいのが(3)の「相関関係を重視する」というポイントです。