2014年1月5日日曜日

瑕疵(かし)があった場合に責任を負わせられるというリスク

中国人は利害関係が絡むと変身する。自分の利益になると思える仕事は、韓国人よりも素早くこなす。反対に自分の利益にならない仕事は非常にのんびりだ。このことは、中国の公務員の働きぶりをみればよく分かる。外資企業誘致と外資導入に携わる公務員は、驚くほどの速さと寛容さで、一度に大量の手続きを処理する。そうでない部署の公務員は重箱の隅をつつくように各種申請書をチェックし、どんなささいなミスであっても決して見逃さず、絶対に受理しない。

同じ国の同じ公務員でこの違いは何なのか。それは、前者の仕事には処理しただけの「奨励金」がつくのに対し、後者の仕事には瑕疵(かし)があった場合に責任を負わせられるというリスクがあることだ。中国人との合弁事業で成功した韓国の企業家は、「中国人は骨の髄まで商売人だ」と指摘し、「彼らの利益追求本能を理解したことが成功につながった」と話している。


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