2014年2月23日日曜日

編集者の3つの役割と3つの素養

編集とは、人をほめる技術

「編集」のもともとの意味は、「編んで集める」ということですが、簡単に言うと、3つの機能に分かれます。それは「探して」「つなげて」「見せる」という役割です。言い換えれば、以下の3つになります。
(1)キラリと光る人や情報を探し出す「スカウト」の仕事
(2)人や情報をつなげ、新企画を生む「クリエイター」の仕事
(3)面白い企画をうまくプロモートする「マーケター」の仕事
この3つの仕事をマルチロールでこなしつつ、新企画を生み、それを実現できる人こそが「編集者」と言えます。プロデューサーと言い換えてもいいかもしれません。

これら3つの役割を果たす上で、土台となるのが、(1)人脈(人のネットワーク)、(2)教養(知恵のネットワーク),(3)企画力・センス、です。このうち、(3)は才能による部分も大きいですが、(1)(2)は努力次第で十分パワーアップできます。


人脈拡大のためには、とにかく多くの人とお酒を飲むこと、教養増強のためには、とにかく多くの良書を読むことがカギになります。そして、企画力・センスを磨くには、とにかく物事や人の「明るい面」を探すことが大切です。
企画は批判からは生まれません。あら探しをするのは容易ですが、褒めるのは本当に大変です。文芸評論家の小林秀雄は「批評とは人をほめる特殊の技術だ」と書いていますが、編集も「人をほめる技術」のひとつだと言えます。
メディア界もビジネス界も、批判がたくみな人が牛耳る時代は終わりつつあります。人や物をうまくほめ、その長所をうまくつなげる――そんな“編集的な人材”が増えたなら、きっと日本には面白い企画や企業が続々生まれることでしょう。

ネット化で「編集者」の黄金時代がやってくる

「編集者」のニーズがこれから激増する理由

http://toyokeizai.net/articles/-/31433?page=2




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