2014年2月22日土曜日

アウトカム【outcome】結果。成果。結論。

アウトカム【outcome】
結果。成果。結論。

成果という意味の英語で、研究がもたらす本質的な成果のことを指す。論文や特許の数といった外形的なものではなく、実際に社会にどんな影響を与えたかを評価すべきだという考えから、注目されるようになった。産業技術総合研究所や厚生労働省などが、評価のポイントをアウトカムに置く方式を2005年から始めた。




アウトプットとアウトカム
http://cws-osamu.cocolog-nifty.com/cws_private/2005/05/post_45db.html
行政評価の動きの中で、「アウトプット」と「アウトカム」という言葉が広がっています。たとえば、文化ホールの建設はアウトプットです。文化ホールを建設することで、豊かな文化を楽しみ育む暮らしが地域の人たちに広がっていくことがアウトカムです。アウトプットよりも。アウトカムが大切だというのが、行政評価や福祉評価の基本姿勢ですが、現実には私が知る限り、ほとんどそれは言葉遊びに終わっています。アウトカムは評価が難しいばかりでなく、価値観が絡んでいるからです。日本の行政は、ほとんどが没価値的です。いや、企業もそうかもしれません。

アウトプットとアウトカムは、価値観によって対立することがあります。高齢社会に向けて、寝たきり老人の収容施設を増やすというアウトプットは、寝たきり老人をつくらないというアウトカムを阻害することもあります。障害を持つ人にみんなが手を貸しすぎる仕組みをアウトプットすると、逆に自立というアウトカムは難しくなります。
アウトプットとアウトカムをつなげていくためには、現場からの発想、個人からの発想を起点にしなければいけません。

アウトプットとアウトカムの視点で考えると、世界の実相はかなり見えてきます。
郵政民営化、イラク復興、リサイクル法、障害者自立支援法、北朝鮮への経済制裁、産業再生機構、司法改革、いずれもマスコミで語られていることの多くは、アウトプット志向のような気がします。アウトカムから考えると風景は変わってくるでしょう。そして、「民営化」「復興」「自立支援」「制裁」「再生」「改革」などの言葉の多義性が見えてくるような気がします。大切なのは、その中身であり、目指すアウトカムです。

ところで、執行猶予中だった人物が起こした少女連続監禁事件が話題になっていますが、裁判のアウトカムとアウトプットは何でしょうか。

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アウトプットとアウトカム
http://www.code-name.co.jp/words/post-41.html
アウトプット output と アウトカム outcome。

似ていますし、ぱっとみても混同しそうです。

一般的にoutputは結果で、outcomeは成果。と言われています。

が、と言われています。と言われても言葉遊びのような感覚理解で終わってしまいそうです。

行政の場面においては

事業を実施することによって直接発生した成果物・事業量が「アウトプット」。

施策・事業の実施により発生する効果・成果が「アウトカム」。

と捉えられています。

例えば「交通安全を推進しよう」という目的で「歩道の設置」という事業が発生したとします。

この場合、「歩道を年度内に500m設置する」というのがアウトプット。

その成果として「交通事故件数が減少する」というのがアウトカムです。

アウトプットよりもアウトカムが大切だという人もいますが、ときとして、この2つは対立することにもなるので、両者のバランス(関係性)が大切なのだと思います。

例えば「超高齢社会で介護を求める高齢者が多い。だから介護施設を増やす」というアウトプットがありますが、これは「なるべく高齢者が自立できる社会を創ろう。寝たきり老人を減らそう」というアウトカムと相反することにもなりかねません。

アウトプットとアウトカムはただ設定すればよいものではなく、両者をを正しく効率良く結んでいく必要があります。

上から目線ではない、柔軟な発想、現場からの発想、個人からの発想が重要です。

アウトプットは「自分たちでやればできること」、アウトカムは「その結果、起こる状況」と言う人もいます。個人的には、この捉え方のほうがぎすぎすしていなくて好きです。


みずほ情報総研:「アウトカム視点による政策・事業評価」と「次期計画作成支援」サービス 概要
http://www.mizuho-ir.co.jp/solution/government/policy/public/service/outcome/index.html
アウトカム


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