2014年2月22日土曜日

その流行、ファッド?ブーム?トレンド?トラッド?

マーケティング用語的には、「流行」は「時間」を物差しに、3つに分けられると言われています。

1.ファッド(~3ヶ月):気まぐれな一時的流行。
2.ブーム(~1年):あやかり商品も次々に出てくる。
3.トレンド(~3年):一定期間の傾向。多数の人々に受け入れられる。

・ファッド【fad】とは。「ファド」とも一時的な流行。気まぐれな熱狂。物好き。転じて、一時的に流行する商品やファッション。
・ブーム【boom】ある物が一時的に盛んになること。急に熱狂的な人気の対象となること。「―を呼ぶ」「サッカー―」
・トレンド【trend】(世論・事態などの)動向, 大勢, 趨勢すうせい
・トラッド(trad)とは、トラディショナル(traditional)の略。「伝統的」を意味する。
・ムーブメント【movement】政治上・社会上・芸術上などの、運動。




「ブーム」と「トレンド」の違い

http://www.ikedanoriyuki.jp/?p=281
何気なく使っている言葉に「ブーム」と「トレンド」があります。
「美肌ブームはしばらく続きそうだ」とか「今年のトレンドは・・・」とか。
マーケティング業界ではそうでもないけど、コミュニケーション(広告)業界では、バズとかバイラルとかクチコミとかが話題になり始めた2004年頃から「流行」に対する考え方というか捉え方が変わった気がします。
つまり、それまでは「ブームや流行を先取りする」という考え方が強かったのに対し、ソーシャルメディア(クチコミのプラットフォーム)が普及してからは「いかにブームやトレンドを意図的に創造するか」という観点に空気が変わった気がするというか。
まあ安直にブログとかSNSとかでのクチコミ(カキコミ)が増えると(増やすと)新しい流行が生まれた気がするっていうところが大きいんだろうけどさ。ソーシャルメディアが普及してない頃は蓄積・可視化される対象物がなく、空気中に消えてなくなってしまう「会話」でしかないから流行ってる感を醸成するためにはかなり大きなムーヴメントになってなきゃならない。「あれ知ってる?」、「知らない」で終わっちゃうわけで。
で、そういう蓄積・可視化・共有・共振されるプラットフォームがなかった時代は、情報の伝播スピードも限定的でした。「悪事千里を走る」といいますが、リアルクチコミを媒介とした伝播スピードには拡がりとスピードに限界があるのは当然で。
でも、いまや携帯やメールだけじゃなく、動画共有サイトやらブログやらSNSやら掲示板やらで強いネタはかなり早いスピードで拡がり、消費されています。その反動で、「流行(ファッド)の局地化」とさらなる「短縮化」、そして一方で「消費されない大部分の情報」という二極化が起こっていることは間違いない気が
ネットのようなオープンプラットフォームでも、コミュニケーションされている「系」は意外と狭かったりします。だから、「あれすごい話題になったよねー!」、「え?何それ」なんてことがすごく多くなった。志向(嗜好)性や価値観などが似通った人同士なら情報ソースも似通っているのでまあそのギャップはそこまで頻発しませんが、少しでも住む世界や生活パターンや世代が違う人になると「流行っているもの」が大きく違ったりします
あんまり寝てないので何だか支離滅裂になってきましたが、何となく感じるのは依然として大多数の国民が共有するブームなりトレンドなり話題というものは存在しつつ(マスメディアによるもの)、その周辺には有象無象の局地短命化された話題が生まれては消え、消えては生まれるというダイナミズムが発生しているなあ、と(ソーシャルメディアによるもの)。
タイトルの「ブーム」と「トレンドの違い」については、前にも「クチコミ、バズ、バイラルの定義」再びでも書きましたが、意味が違います。ちゃんと使い分けましょう。
図にしてみました(諸説あるので間違ってるかもしれませんが)。
Fad_boom_trend_2
ホント、最近はファッドの連続です。ファッドをブームにできるかどうかがコミュニケーション成否の分岐点と言ってもいいかもしれない(ブームの集合体はトレンドになる可能性がありますが、ファッドの集合体はトレンドにはならないので)。このファッドは非連続的なので、全く先が読めません。だから追いかけて乗っかるのはほぼ不可能。乗っかろうとしているうちに終わってしまう。なので乗っかるのではなく、創る側にいかなきゃだめ。だと思う。これからは特に。
ブームは、1年程度の時間があるので、スピード感満天な体制なら追っかけて2匹目のドジョウを取ることもやぶさかではない、けど相当な肌感覚とスピードが必要。あと、あるブームの次には真逆のブームが来ることがままあるので注意が必要。ガングロブームの次に美白ブームが来たり、ダイエットブームの次に食べ放題やメガブームが来たり。振り子の原理です。だから見誤ると仕掛けたときには時代に逆行するなんてことになりかねない。注意。ちなみに、ファッドは散発・単発・偶発的だけど、ブームは歴史的循環と共に繰り返し訪れる傾向がある
トレンドはいくつかのブームの集合体によるものなので、それなりにマーケティング感覚がある人なら外さないと思います。ソーシャルインサイトとか時代の空気とかもトレンドに近い概念かと。このあたりはPR会社さんとかの時代感覚が優れてますよね、商売上。ブームを知らないとトレンドが読めない。そのブームも局地・短命化しているから、ホント、大変な時代になったもんだ。
ちなみに、ファッドもブームもトレンドも、ある臨界点(マジョリティ到達時)をピークに衰退期に入ります。良く言われますが、一気に流行ったものは一気に衰退してます。ほぼ左右対称です。間違っちゃいけないのは、このマジョリティと言われている人たちは、常にぜんぜん違うってことです。ファッドでも「小島よしお」や「脳内メーカー」みたいなある種国民的ファッドもあれば、地域限定のファッドもあったりするわけで。
ちなみに、「小島よしお」と「脳内メーカー」のカキコミを見てみると、すごいですね、改めて。
Kojima_wom
脳内メーカーだって一日に2000~3000件のカキコミだから驚異的なのに(小島よしおが突出しているのは24時間テレビの熱湯コマーシャルでオッパッピー☆ってやったとき、笑)。脳内メーカー(のファッド)は間違いなくジェネレーターブームをつくるメルクマールになったよね。
書き始めてからまもなく、いったい何を書こうとしていたんだかよくわからなくなってしまいました。情けない。
ここらで風呂につかりながら仮眠しようと思います。

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