2013年9月9日月曜日

誰もが無視できなくなるまでスキルを高めろ

満足できるキャリアを築くためには、誰もが無視できないほどにスキルを高めよ


私はいつも「誰もが無視できなくなるまでスキルを高めろ」と言うようにしています。つまり、「十分な実力があるなら、必ず声がかかるはずだ」ということです。


スキルを極めれば自信が生まれます。観客はその自信を感じ取るのです
言い換えれば、それほど高められるであろうスキルに集中しないとダメだということです。つまり、どのような仕事をするかは重要でなく、どのようなスキルを開発してどれだけ素晴らしいアウトプットができるか、ということなのです。私はこの考え方を「職人マインド」と呼んでいます。自分のキャリアに対して職人マインドを持てば、「どうやって価値のあるアウトプットができるか」という外向きの考え方になり、「自分は何が好きなのか?」という内向きの考え方から脱却できます。

■キャリア資本論

研究によると、人間が仕事を好きになる基準は数多くあり、その基準を満たしていれば全く異なるキャリアでも満足できます。その基準とは、例えば自主性(やりたい仕事ができていること)や創造性(どれだけクリエイティブな仕事か)、仕事のスケール、熟練度、尊敬されているか、周囲からスキルを認められているか、などです。もちろん、それぞれの基準をどれだけ重要視するかは人によって違いますが、このように分解すれば「世の中には絶対的に満足できる仕事が1つある」と考えるのがいかに視野が狭いかわかると思います。


私たちは前述の基準を満たす仕事はなかなか見つからない「価値の高い仕事」と認識していますが、「価値の高い仕事」を手に入れるためには「価値の高い結果」を出す必要があります。そして、「価値の高い結果」を出すには、「価値の高いスキル」が必要なのです
仕事が好きでたまらないという人の話を聞くと、頻繁にこのパターンが見られます。彼らは希少性が高く、価値の高いスキルをとてつもない努力を通して獲得していたのです。このような価値の高いスキルは、それ自体がお金を生み出す源泉であり「キャリア資本」と呼べるものです。前述のMartin氏のような人は、このようにスキルをベースにしてキャリアを築き、仕事に対して情熱を感じるようになりました。誰もが無視できなくなるまでスキルを高めることで、生活の糧を得る可能性を最大化できるのです。

■情熱に対する新しい考え方を持とう
「自分の情熱に従え」という考え方は、単純でわかりやすいので説得力があります。確かに、情熱を持って取り組める仕事が見つかればそれに越したことはないでしょう。ただ、私は多くの人にとって現実はそんなに甘くないと思っています。情熱が持てる仕事を見つけるのはとても難しいです。もし、情熱を持てたとしても、それが満足のいくキャリアにつながっているかどうかはなかなかわかりません。
情熱を傾けられる仕事を探すのはやめましょう。代わりに、スキルを磨きましょう。それも中途半端で終わるのではなく、誰もが無視できないほどに高めるのです。スキルの向上に対するひたむきな姿勢こそが、満足のいくキャリアを築くヒントです。








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