2013年9月13日金曜日

なぜ今、シリコンバレーと日本をつなぐべきか?

英語が下手でもシリコンバレーで戦える!

日本のベンチャーが抱える”3つの課題”

http://toyokeizai.net/articles/-/19470

地域と東京をつなぐ
コミュニティのパワー

なぜ今、シリコンバレーと日本をつなぐべきか?

伊佐山元(以下、伊佐山):日本は今、スタートアップブームと言われていますが、海外から見るとまだまだ小さい。世界中から人が集まるシーンというよりは、国内のみで盛り上がっている印象です。夏祭りで例えるならば、近所の人が来る商店街のお祭りに近い。もちろん、それはそれで必要ですが(笑)。
シリコンバレーをはじめ世界では、日本のクオリティや高い技術力にあらためて評価が高まっているのに、今のままのやり方では、商店街のお祭りが増えるだけで、全国規模、グローバル規模にならないのではないか――という問題意識があります。
たとえば、海外のベンチャー系イベントひとつとっても派手さと規模が違います。ちょうど9月にサンフランシスコでテッククランチのイベントがありますが、入場料が1人3000ドル(約30万円)。それでも、世界中の重鎮から注目される若手経営者までを集めているから、チケットは売り切れるし、会場は人でごった返している。そういう“世界基準”で考える必要がある。
私たちが今、「シリコンバレーと日本をつなぐ」というミッションの新会社を立ち上げる理由は、日本のベンチャーシーンにある3つの壁を崩して、それぞれに橋を架けたいという想いがあるからです。
伊佐山:ひとつめは、日本のベンチャー企業と大企業の間にある壁。次は、日本のベンチャー企業がいまだに国内重視で海外のベンチャー企業を見ていないという壁。最後に、日本の大企業が海外のベンチャー企業を知らなすぎるという壁。これらをサイバーエージェントで新規事業をいくつも立ち上げ、多角化に貢献したナンバー2だった西條をはじめ、多くの人や企業を巻き込んで、それぞれの持っているスキルを掛け合わせながら壊していき、それぞれの間に橋を架けることで、大きな“うねり”を起こしたい。

日本人コミュニティのパワーがなく不利に

もうひとつは、シリコンバレーの日本人コミュニティのパワーのなさです。シリコンバレーは世界中から人が集まっていますが、中国人や韓国人、インド人、ベトナム人といったアジア系のコミュニティの中で日本人がいちばんパワーがない。シリコンバレーに日本のベンチャー企業はほとんどいないし、日本人が圧倒的に少ない。それは、ビジネスチャンスの情報を集めるという点でも、仲間を集めるうえで圧倒的に不利です。このままではいくら優秀な人がシリコンバレーに行っても、人が集められないから厳しい。
伊佐山:日本は、アジアの中では経済大国にもかかわらず、シリコンバレーでは、ベトナム人やマレーシア人などのコミュニティの強さでは負けている。今はまだ間に合うが、これが後10年続くとその差は埋められない。日本の質や技術力の高さへの評価が高いうちにやらないと橋を架けても無駄になってしまうから、今、日本企業や日本人がシリコンバレーに行きやすくすることで、コミュニティを強くすることをしないといけない。






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