2013年9月18日水曜日

勝手コンサル

――パズルを解き、事業のHOWを考えるスキルを身に着けるには?

 三木谷さん、孫さんと、経営者のすぐ下で事業を行う経験を得てきたが、この人はどうして成功してきたか、成功の秘訣はなにか、なぜこういう経営判断をするか、と考える。

 これに限らず、例をみて、自分だったらどうするかと考える。投資家だったら、ベンチャーのビジネスプランを読み解いて、自分ならどうするか考える。そして継続して追いかけて、どうなったかをみる。

 これは推理小説で犯人を予想し、結果をみると違った犯人だったとかいうのと同じだ。気になるベンチャーについて、俺ならこうすると考え、その後をみるというのをやったらいい。これは学生でも誰でもできる。

 以前には、「勝手コンサル」というのをやっていた。数人集まって、例えばオートバックスについて調べて、自分たちならこういう事業をやると考える。その後、投資ファンドの人を呼んで、考えた事業プランを発表し、その事業をもしオートバックスが発表したら、オートバックス株について買いか売りかを判断してもらうことで事業プランについての評価を受けるということをやっていた。

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 現実の例を使って、自分の仮説やアイデアを試し、そのスキルを磨いていくことを小澤氏は勧め、自ら実践している。新たな事業は不確実性に満ちていて、将来どうなるかは分からないものだ。それを初めてのスタートアップで経験もなく取り組むよりも、こうした演習を重ねてトレーニングしておいた方が上手にできるはずだ。

 対象は違うが、筆者はかつて、ビジネスミーティングの度に、Aさんの本心はこうだ、Bさんは賛成している、Cさんは買う気がないと予測し、後で答えあわせをすることを繰り返した結果、ミーティング出席者が何を考えているか的中率が高くなった。

 こういったシミュレーション型演習はやってみる意味があるだろう。


http://diamond.jp/articles/-/41709

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